経営理念


    小島正憲



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 わが社には成文化された経営理念はありません。なぜならば私は、経営理念という固定し、短絡化した概念で、社員さんの思想や行動を拘束したくないからです。また、私の頭の中の経営思想が、時代に合わせて常に変化しているため、それらを短くまとめて適切に表現することには無理があるからです。
 したがって私は、次の二つの方法で、わが社の経営理念を理解していただこうと考えています。

 一つは私の著作を読んでいただくことです。
私は小島衣料のトップとして、この30年間、常に陣頭指揮で経営にたずさわってきました。そしてその軌跡を、そのつど文書にしたため発表してきました。だから私の経営理念の変遷は、それらの文書に色濃く投影されています。したがってそれらの文書に、少しでも目を通していただければ、私の経営理念が理解していただけると思っています。
 これらの著作については、すでに絶版となっているものもありますので、わが社の総務に申し出ていただければ、貸し出します。また直近のものにつては、このHPに掲載していますのでご覧下さい。

 もう一つは、私の行動を見ていただくことです。
私は青年期から、酒タバコをたしなまず、マージャン、カラオケ、ゴルフなどの遊興に耽ることなく、パチンコをはじめとする賭け事にもいっさい手を染めず、マイカー、マイホームを持たず、一切のブランド品を身につけず、飛行機もエコノミークラスに乗り続けてきました。趣味といえば、戦国古戦場の踏破研究のみで、それ以外になんの取り柄もありません。このように清貧に徹し、自らを律し、経営に邁進して来た結果、現在では小島衣料は無借金経営にたどりつくことができました。

 この私の生きる姿そのものが、私の経営理念を具現化していると考えています。

それでもあえて経営理念はと聞かれれば、まず「攻めの経営に徹する」と答えます。
日本の岐阜で20年間、縫製企業を経営し、その後、豪州・タイ・韓国・中国・ミャンマーと縫製工場経営にたずさわり、ヨルダン・マダガスカルなどの縫製工場を運営に参画し、香港ニューヨークにも会社や事務所を設立しました。そのすべてを自らの手で立ち上げてきました。
韓国ではマイナス25度という極寒の中で生活し、ミャンマーではプラス42度という灼熱の中で、現地労働者とともに涙と汗を流して働いてきました。もちろん冷暖房などはありません。

 この35年間、私は常に「攻めの経営」に徹してきました。この経過は、すべて著作に表わしておきましたので、ご一読ください。

 2003年度からは、縫製業から脱皮し、アパレルCADなどの縫製周辺事業を展開しています。また、上海に自前の工業団地を造成し、他企業の上海への工場進出のお手伝いをしています。
さらに中国市場への販売を志向されている企業のために、コンサルティング業務を始めています。
 しかしながら60才に近くなった今日では、いつまでもこのスタイルを続けることに体力的な自信がなくなり、同時にこの私の行動そのものが、若者たちの成長の阻害要因になっているのではないかと思うようになりました。

 したがって私は現在、小島衣料を「青年経営者教育の現場」と変えています。
 私は起業しようと考えている若者たちに、そのチャンスを与えています。また私が今まで蓄積してきた経営ノウハウをすべて実践で教えています。
 私は若者たちを戦国古戦場に連れ出し、信長・秀吉・家康の気概を現場で体感させ、企業経営の鉄則を修得させています。
 また大学から海外インターンシップを受け入れ、若者たちを海外の現場で武者修行させています。

以上が、わが社の経営理念です。

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