激変する中国の諸相について、私は自身の拙い体験をもとにして分析し、その見解を発信し続けてきた。最近、それらが当局の発表などにより、追認?される事態となっている。以下にそれを紹介したい。
@私は7月30日に、自分の実体験をもとにした「フライト遅延とゴネ得」という短文を配信し、乗客の横暴さについて詳述し、航空各社や当局がしかるべき対応をしなければ、異常事態に突入するだろうと警告を発しておいた。まさにその予言を裏書するように、8月13日付けの上海の時事速報には、「航空会社、強硬乗客提訴も=遅延補償目当てのトラブル増加で」という見出しの記事が掲載された。
「8月10日付けの上海紙:労働報によると、中国の航空各社は、乗客が利用便の遅延を理由に補償金を得ようと騒ぎを大きくし、出発を遅らせるケースが増えていることを重視し、正常な運航を妨害する乗客には訴訟で臨む事を検討している。一部の航空会社はすでに法律専門家と作業を進めているという。
中国では旅客機が定刻通りに出発できなかった場合、遅延原因が解消され離陸準備が整った後も、ゴ ネ得で遅延補償金をつり上げることを狙い、一部の乗客が機内で談判を続けることがある。最長では14時間、乗客が旅客機を占拠したことがあるという」
この記事を読んでわかることは、すでにフライト遅延に対してゴネ得の事態が全国各地で頻発していたということである。今後、航空各社の対応で、この手のゴネ得は姿を消すであろうが、中国社会ではこれと似た現象が多くの場面で登場するにちがいない。中国当局は、もぐら叩きにも似た行為を続行しなければならないだろう。
A7月25日には、「中国株とトランプ賭博」という短文を発信した。私は株に振り回される中国市民の実態を報告したかったからである。そのとき、本来ならば証券会社の店頭を少なくとも10社ほど見て回って、その実際を報告したかった。しかしその時間の余裕がなかったので、1社を見ただけで類推し短文にまとめた。それでもその現場をリアルにわかってもらいたかったので、トランプ賭博の現場の写真を撮り、それを報道したかった。しかし現場でフラッシュをたく勇気がなかったので、それも断念した。
1週間後、この短文を読んだ中国の友人が、1冊の最新の週刊誌を送ってきてくれた。その週刊誌の中には、「騒々しい株取引者」という見出しで、証券会社の中でトランプ賭博をしている人たちの写真がデカデカと掲げられていた。中国の私の友人も、私の短文を読んだときは半信半疑だったが、この週刊誌を見て、私の情報の的確さにびっくりしたという。
もちろん週刊誌の本文は、一般の個人投資家が株取引に浮かれることを戒めるものであった。このような論調が一般誌で語られることは、中国社会の健全な面を示していると思うべきではないか。
B6月20日、「やがて中国人が観光で世界を制す」という短文を発信した。これは、それまでの私の格調高い?文章ではなく、少し低劣なため発信をためらったものである。しかし中国人の観光旅行の実態を知ってもらうことが大事だと思い、自分が誤解されることをおそれず発信した。それが意外にもこの短文は、多方面から各種の関心をよせてもらうことができたので、私は胸をなでおろした。
この私の短文が当局を刺激したわけではないだろうが、最近、中国各地の空港で、「海外へ観光に出かけるみなさんへ」というポスターを見かけるようになった。これは国家旅遊局のものであり、そこには中国から海外へ観光に行く人民に当てた注意事項が書かれている。内容は、「海外では中国人民として恥じない行動をしよう。大声で騒ぐ、痰を吐く、列に横入りする、などのマナー違反をしないように。現地の法律を必ず守るように。安全注意怠らないように」などである。このポスターの効果があるかどうかは定かではないが、少なくとも当局が、中国人民の海外での傍若無人ぶりを認識しただけでも効果があると思うべきであろう。 |
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