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秋冬の素材は何が選ばれる?
素材別に特徴をご紹介!

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春夏秋冬と四季がはっきり分かれている日本では、季節に合わせて最適な素材の洋服を選ぶことが、快適な生活するうえで重要な要素です。そのためファッション・アパレル業界で働く方にとって、どのような素材が選ばれるかを知ることは必須といえます。
そこで本記事では、特に寒さや乾燥が厳しい季節である秋冬について、素材選びのポイントや、選ばれる素材について解説します。

秋冬の素材選びに重要なポイントは?

寒さや乾燥が厳しい秋冬の季節は、衣服の素材選びが重要です。
デザインはトレンドで変わるものですが、素材は変わらないものであり、アパレルメーカーは、秋冬素材の選び方を基礎知識として知っておく必要があります。

そこで以降では、秋冬の素材選びにおける重要なポイントを4つご紹介します。

暖かさ

寒い秋冬の季節に求められるのは、素材の暖かさです。暖かい空気を繊維内に含ませることができる保温性を持ち合わせた素材を選ぶことが重要です。
具体的には、ウール、カシミヤ、アルパカなどの天然繊維や、ダウン、フェザーなどの動物性繊維がおすすめです。

軽さ

暖かさが求められる一方で、衣服が重くなりすぎるのは避けなければなりません。衣服が重いと動きにくさや肩こりなどの不快感につながってしまうため、秋冬素材には軽さも求められます。
例えば、ウールやカシミヤなどの天然繊維は、軽量ながらも保温性に優れています。

吸湿性

冬であったとしても汗をかくため、吸湿性も求められます。吸湿性がない衣服を着用すると、衣服内に蒸れが生じてしまい、不快感や皮膚の疾患につながる可能性があります
特に、綿や麻などの天然繊維は、吸湿性が高いのが特徴です。

肌触りのよさ

冬は服との密着度が強まるため、肌触りのよさで衣服を決める方も多いです。
肌触りのよさは、個人の好みによっても異なりますが、綿やウールなどの天然繊維は、肌触りが滑らかで心地よい特徴があります。

秋冬に着用する衣服の素材に求められるポイントを説明しましたが、実際にどのような素材が選ばれているのでしょうか。次章では秋冬の寒い時期に選ばれる素材をご紹介します。

寒い時期に選ばれる4つの素材をご紹介!

天然繊維の素材

天然繊維は、植物、動物、鉱物のいずれかの自然界に由来し、人工ではない繊維の総称です。寒い時期にてしばしば扱われる天然繊維としては以下9つが挙げられます。

●ウール
羊毛を原料とした素材です。多くの空気を繊維内に蓄えられるため、高い保温性があります。吸湿性も優れているため、快適に着用できるのが特徴です。
一方で、毛玉や毛羽立ちが生じやすいという懸念点もあります。

●カシミヤ
インド北部のカシミール地方に生息するカシミヤヤギを原料とした素材です。優れた保温性があり、ウールよりも軽いため疲れにくく、滑らかな肌触りが人気です。懸念点として、毛玉が生じやすいことや、素材が希少で高価であることが挙げられます。

●シルク
シルクは蚕の繭が原料となった素材です。美しい光沢で皮膚とよく馴染む滑らかさが特徴です。保温性と吸湿性が高いうえに制電機能もあるため、静電気の多い秋冬に適しています。
一方で、黄変しやすく摩擦に弱いという懸念点があります。

●コットン
綿という植物が原料の素材です。滑らかな肌触りと高い吸湿性から肌着や寝巻などに多く使われており、繊維内に穴があるため暖かい空気が溜まりやすく、寒い季節でも暖かく過ごすことができます。

●コーデュロイ
コットンと同じく綿が原料の素材です。違いとしては、コーデュロイは特有の凹凸のある織り方で空気の層が作られており、保温性が優れています。

●ダウン
水鳥の羽根の間に存在するボール状の綿毛の素材です。高い保温性や軽さなどが特徴として挙げられます。一方で水に弱く、濡れると本来の保温性を発揮できなくなってしまうため扱いには注意が必要です。

●フェザー
水鳥の羽軸がある羽根のことであり、通気性と弾力性が高い素材です。優れた吸湿性と放湿性があるため、蒸れにくく快適に過ごすことができます。しかし、ダウンと比較すると保温性が低く、ガサガサしたりゴワゴワしたりするため、肌触りが良いとは言えません。

●フリース
フリースとは、「1頭の羊から刈られたひとつながりの毛」のことです。現在は羊ではなくポリエステルを原料とした繊維であることがほとんどです。特徴としては、柔らかく軽い着用感や高い保温性があり、自宅でも洗濯が可能な点から普段使い用の冬服として多く起用されています。

●ベルベット
シルクやフィラメント糸が使用されている高級素材です。美しい光沢や優れた断熱性、柔らかな肌触りが特徴です。しかし、毛の流れが乱されると静電気を発生しやすくなることや、シミ抜きが難しいという懸念点があります。

化学繊維の素材

化学繊維は、石油や人工的に作られる高分子などの化学物質から作られた人工繊維の総称です。天然繊維とは異なり、植物や動物から作られるのではなく、化学プロセスによって作られています。

寒い時期に選ばれる化学繊維としては、以下3つが挙げられます

●ナイロン
ナイロンは、石油が原料のポリアミドという合成樹脂から作られており、軽くて破れにくいのが特徴です。
ナイロン単体では保温性が低いため、冬服では天然繊維の耐久度を高める役割として混ぜ合わされることが多いです。

●アクリル
アクリルは、有機化合物のアクリルニトリルが原料の化学繊維です。安価でウールのような保温性と滑らかさを持っているのが特徴です。
しかし、ウールよりも吸湿性が低いため、汗をかくと不快感が生じてしまう可能性があります。また、自宅の洗濯機で洗うことは可能ですが、毛玉ができやすいという懸念点もあります。

●ポリエステル
ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレートを原料とした化学繊維です。破れにくく乾きやすいのが特徴です。ナイロンと同様に、天然繊維の耐久性を高める役割として混ぜ合わされることが多いです。

以下記事では、ご紹介したような洋服の素材や繊維の特徴とそれぞれのメリット・デメリットを分けて解説しています。秋冬の衣服素材を選択する判断材料としてぜひご覧ください。


保温性素材

秋冬に選ばれる素材としては、ご紹介したような天然繊維や化学繊維の素材だけではなく、特定の機能を備えた機能素材もあります

1つ目の秋冬に選ばれる機能素材として、保温性素材があります。
保温性素材とは、繊維内に熱伝導率が低い空気をため込むことで、暖かい空気を逃がさない機能を持たせた素材のことです。
糸の内部を空洞にした「中空糸」の活用により、繊維内に厚い空気層を作っており、糸の内部にも空気をため込むことが可能なため、高い保温性があり、見た目よりも軽いという特徴があります。

また、中空糸を活用したもの以外にも、太陽光の波長を活用して熱エネルギーに変換させて温かくする「蓄熱効果のある素材」や、人間から生じる遠赤外線を活用することで保温性を実現する「光電子繊維」などがあり、近年注目を集めています。

以下記事では、さまざまな保温性素材についてご紹介しています。注目を集めている保温性素材についてご興味のある方はぜひご覧ください。


制電素材

他にも秋冬に選ばれる機能素材として、制電素材があります。

秋冬における衣服の悩みとして、静電気によるごみやチリの付着、静電気放電による痛みがあるのではないでしょうか。これらは衣服に静電気が帯びる「帯電」が原因であり、その帯電を防ぐことで快適さを実現している素材が制電素材です。

多くの制電素材は電気の通りを良くすることで、一定以上の静電気を溜め込まない仕組みとなっており、静電気が生じやすい合成繊維や化学繊維に、樹脂によるコーティングや伝導性繊維を混ぜることにより、その機能性を持ち合わせています。

以下記事では、制電素材の詳しい仕組みや種類、必要性について解説しています。ご興味のある方は、ぜひご覧ください。


ニーズが多様化する秋冬の衣料については小島衣料にお任せください

秋冬の衣料で使われる素材を紹介しましたが、昨今では、ニーズが多様化しており、いろいろな素材に対応した衣服の生産が必要です。さまざまなニーズに対応した衣服を作るためにも、柔軟な対応が可能なサービスを活用することが重要です。

小島衣料では、洋服のパターンメイキング・グレーディングを受け付けており、服の種類やサイズ問わず幅広いニーズに柔軟に対応できます。豊富なパターンメイキング・グレーディング実績があり、紹介した素材を用いた洋服の仕様についての相談も承っています。

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